もくたび vol.008
2023/9/1

『うきはアリーナと三連水車』
 鹿毛 泰成(team Timberize会員)

今回は福岡県うきは市のもくたびです。
うきは市は白壁の町並みや、くど造り民家平川家(国指定重要文化財)、雑誌でみんな「好き」な道の駅ランキングで1位になった「道の駅 うきは」等があり、観光で訪れても楽しめる場所です。
①うきはアリーナ
福岡県筑後地方にある耳納連山と筑後川の間に位置するうきは市に建つ、うきは市立総合体育館「うきはアリーナ」を見学に行ってみました。

耳納連山
うきはアリーナ

「うきはアリーナ」の設計は建築家の黒川哲郎氏(黒川哲郎 +デザインリーグ)、構造設計は、H&A構造研究所。
この建物の特徴としてスケルトンログ構法の3種の屋根架構、そして、その架構に使われた丸太は、耳納連山で育った耳納杉2300本が使われています。
メインアリーナ棟、プール棟、多目的アリーナ棟と屋根架構の構法が違っていて、どの空間も木材がふんだんに使われていて見応えがあります。
今回は多目的アリーナは使用中で見れませんでしたが、ここに行く機会がありましたら3種の屋根架構を見比べてみると面白いと思います。

アリーナ棟
プール棟

②三連水車
「うきはアリーナ」から車で10分程度の場所にある菱野の「三連水車」にも行ってみました。
この水車は現役では国内最古級の木造水車で今も使われています。水車が回っている時期は田んぼに稲がある時期だけで、毎年6月17日の山田堰通水式で水神社境内下の水門が開かれるそうで、行った時もこの時期で、勢いよく水車が回っていました。
またこの水車は5年に1度部材を造りなおしているそうで、水車大工の方が造るそうです。
今まで造り替えていた水車大工の方も高齢になり、
後継者探しが難航しているというニュース等もあったみたいですが、最近この技術を受け継ごうという大工が現れたそうで、伝統の技術が受け継がれ、これからも水をくみ上げ、田んぼを潤してくれてくれると思います。

菱野の『三連水車』
勢いよく回る水車

③菱野の木橋
こちらは三連水車のすぐ上流に架かっている木橋でこちらも現役で使われています。
形式は桁橋で、歩行用の橋です。
三連水車のある道からこの木橋を使って三連水車の反対側に渡れます。
ここに行った際は、この木橋を渡って三連水車の反対側も見てみてください。

菱野の木橋
木橋から耳納連山を見る

うきは市での見学も終わり、お腹がすいたので久留米市へ移動して久留米ラーメンを食べに。
今回は久留米市安武町にある「丸好食堂」へ、
駅だと西鉄安武駅、津福駅より歩いて10分程の場所にあります。
ここはラーメンも美味しいのですが、焼きめしも美味しくて一緒に頼んでしまいます。
他にもチャンポンや焼きそばもあり、何を食べるか迷ってしまいます。
久留米市に行く機会がありましたら是非行ってみてください。

久留米ラーメン
焼きめし