阿弥陀寺供養塔と墓地塀の木質化
都内の住宅地にある寺院墓地に計画した永代供養墓です。通常は石材のみでつくられることが多い墓ですが、あえて死後の世界に生命感あふれる木の空間を挿入しました。屋根を支える心柱は天と地を繋ぎ、石の基壇頂部のガラスの塊を通して内部に微かに光が降り注ぎます。供養塔建立に併せて老朽化した墓地のブロック塀を安全性と景観に配慮して木質化しました。寺の宗派の紋をモチーフにしたり、木のやわらかさを生かしたデザインとしています。
設計:保科 章/保科章建築設計室
設計協力:飯島常夫(伝統構法) 萩生田秀之(KAP)(構造)
施工者:戸張工務所ほか
写真撮影:小川重雄
所在地:東京都練馬区
木造一部RC造 高さ3.7m
完成:2019年2月