市街地木質化実証モデル事業
秋田公立美術大学は、平成26年度に秋田県の研究助成を受けて「市街地木質化実証モデル事業」というソフト事業研究を行った。この研究事業は、地域木材の将来的な利用を促進のために、現状の木質・木造建築技術のレベルや、木材の可能性を広く一般市民に普及することを目的としたソフト事業として、秋田市街地木質化可能性調査、市街地木質化実証モデルの設置、「Timberize AKITA~都市木造が秋田のまちの景観を変える」展という建築展覧会の開催という3つの大きな研究事業から成り立っている。この3つの事業にティンバライズはアドバイザーとして関わった。特に市街地木質化実証モデルとして秋田駅中央改札前に設置した「ハイカウンター」「フォリーベンチ」「改札周りの壁面木質化」の市民へのインパクトは大きく、大変好意的に受け入れられた。これを受けて、その後JR秋田駅が「木質化リニューアル」へと大きく舵が切られることになった。
小杉 栄次郎(NPO法人 team Timberize、一級建築士事務所コードアーキテクツ)