Slit bench

地域木材を一般の方々にアピールする目的で毎年開催されるウッドファーストイベントに向けて、Slit benchは、秋田県からの依頼により制作した。2015年に自由通路内に設置した市街地木質化実証モデルの流れを汲んだジャイアントファニチャーで、厚さ12mmの秋田スギ合板からなる全長約7mの緩やかに空間を仕切るベンチである。
水平方向の材と垂直方向の材を交互に連ねることで12mm間隔の合板の木口が現れ、これにより、利用者が背もたれの隙間〈slit〉を介して互いの存在を感じることのできるようにデザインした。また、ベンチの曲線を描いた部分では、広くとられた座面を活かして横たわる、寝そべるなど、また、ハイカウンター部分では寄りかかって立ち話をするなど、多様なアクティビティーを誘発することを意図している。

youtubeはこちら

PDFはこちら

デザイン:小杉 栄次郎、萩原 千尋、船山 哲郎
制作  :萩原 千尋、船山 哲郎、秋田公立美術大学景観デザイン専攻有志学生